教えて!めばえちゃん こどもの歯の応援室

横浜市歯科医師会
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赤ちゃんのお口のお話し

赤ちゃんの口の中の病気

知っておくと役に立つ赤ちゃんの口の中に見られる病気・異常について

生まれてから半年ぐらいまではあまりお口の中を見ることはないかもしれませんが、日頃からスキンシップを兼ねてお口周りや歯ぐきなどにそっと触れて、変化がないか見てあげるといいでしょう。
赤ちゃんのお口の中に見られる病気・異常の代表的なものを知っておくことは「もしも」の時に役立ちます。

症例

あれ!?もう歯が生えてきた?

1. 先天性歯

下の前歯などが出生まもない頃からすでに生えている状態。
哺乳時に舌下面を傷つけ、潰瘍(Riga-Fede病)を生じることもある。
また、授乳時に尖った歯が乳首を傷つけ、哺乳障害を起こすこともある。

受診先歯科
➡︎必要があれば、抜歯や、尖った切縁を丸めるように削って対処する。

くちびる、お口の周りが荒れている。出来ものがある!?

2. 吸いだこ

哺乳や指しゃぶりの際に、唇の粘膜が擦れてできる。
特に痛がる様子などがなければ自然に脱落していくので受診の必要なし

3. 口唇炎

唇の乾燥、さらに口唇周囲の表皮が乾燥し亀裂が入り激しい痛みを伴う。
外傷、玩具、食物の接触による過敏症、薬物によるもの、口内炎、皮膚疾患、熱性疾患に継発する。

強い痛みで口を開けにくくなる
➡︎摂食困難、歯みがきが行いにくくなってしまうこともある

受診先歯科、小児科、皮膚科
➡︎炎症を起こしている原因の除去、患部の保護など

4. 口角炎

口角の皮膚と粘膜に溝やびらん、潰瘍が生じ、出血したのち、かさぶたができ、瘢痕化していくもの。熱性疾患、免疫力の低下、ビタミンB2欠乏、細菌感染による。

口唇炎と同様に、痛みによる様々な障害が出ることがある。

受診先歯科、小児科、皮膚科

5. 口唇ヘルペス

単純疱疹ウイルス感染による疱疹。
上唇、下唇、口角部の粘膜、皮膚などに1,2mmの丘疹性紅斑が集合的に出現し、1~2日間で小水疱を生じる。
同時にリンパ節の腫脹、圧痛が起こる。小水疱は2週間前後でかさぶたとなり治癒する。

脱水症状などがある場合、抗体検査や全身管理が必要になることも!
ウイルス感染につき、独断でのステロイド使用は禁忌

受診先小児科、皮膚科

歯ぐきに何かできている!?

6. 上皮真珠(歯肉のうほう)

新生児期から見られることのある、歯ぐきに生じる小真珠様腫瘤(しゅりゅう)
歯肉の特に上あごの前歯に当たる部分から広範囲に見られることが多い。
腫瘤は大きくなることはなく、数週間で自然消失する。受診の必要なし

7. 先天性エプーリス

新生児から乳児期に見られる、歯肉にできる良性の限局した有茎性の腫瘤。
上あごの前歯の部分にできることが多い。自然消失しないので、切除が必要。

受診先歯科

8. 萌出性のう胞

歯が生える時に、歯冠の周囲に組織液が貯まって形成されるのう胞。
貯留液が血液の場合は紫色、濃青色に見える。自然に治っていくので処置は基本的に必要ない。長引く場合は受診し、歯の萌出を促すことも。

受診先歯科

お口の中やベロに何かできている!?

9. アフタ性口内炎

周りが赤く輪郭の明瞭な小さな円形の口内炎。痛みが強い。
発熱などの全身状態が起こる場合と、全身症状はなく口内炎のみの場合も。
原因は不明で、食物アレルギーやビタミンの欠乏、ストレス、咬傷などが誘因となる。

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10. 口腔カンジダ症

舌や口腔内粘膜に斑点状の白い苔がつく。
常在菌の一種である真菌が感染したもの。抗菌薬の長期服用時や、免疫力が低下したときに起こりやすい。
軽度の場合は自然治癒することもあるが、たくさんついているようであれば、シロップ剤などで治療していく。

受診先歯科、小児科、皮膚科

11. ウイルス性口内炎

単純疱疹ウイルスの初感染病変。歯肉炎と口腔粘膜の水疱性潰瘍性病変が見られる。ヘルペス性歯肉口内炎ともいう。
全身倦怠感と高熱ののち口腔内粘膜に病変が見られる。1歳半から3歳までの幼児に多く見られる。

受診先歯科、小児科
➡︎抗ウイルス薬による治療が必要なことも

12. コプリック斑(麻疹)

麻疹ウイルス感染により生じる、口腔粘膜に見られる白色点状の発疹。
高熱や風邪症状が見られた後、まず口腔粘膜に見られる。その後全身に発疹が広がっていく。

コプリック斑が見られる頃は感染力が最も強い時期に当たる
疑わしければまずはかかりつけの小児科に連絡を!

受診先小児科

13. ヘルパンギーナ

夏風邪の原因に多いとされる、コクサッキーウイルス感染による。
高熱とともに、喉の奥や扁桃などの口腔内深部に水疱、アフタ性潰瘍が見られる。食欲不振や咽頭痛、嚥下障害などが生じる。4歳以下に多い。

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14. 手足口病

コクサッキーウイルスやエンテロウイルスの感染により起こる。
突然の発熱、皮膚や粘膜の発疹が見られる。痛みのあるアフタ性病変と手足の小水疱形成が特徴。
足底、手、口腔粘膜の順に発疹が見られることが多い。1歳から5歳以下に発症しやすい。

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