スムーズな離乳のために知って欲しいこと

離乳食に関するお悩みベスト3
離乳食をスタートしたきっかけは「月齢」が最多。なかでも6~7ヶ月がピークとなっています。
この時期の「離乳食に関するお悩みベスト3」を見てみましょう!
1位:離乳食をいつ始めたらいいのかわからない
離乳食スタートのタイミングとして…
- 首の座りがしっかりしている
- 5秒くらい座れる
- 大人の食べているものに興味を示す
- スプーンなどを口に入れても、舌で押し出すことが少なくなった
などが挙げられています。(こども家庭庁「離乳スタートガイド」より)

各地区で行われている「4か月健診」の場でも離乳についてのお話があるので、ぜひ活用しましょう!
2位:離乳食を始めたものの食べてくれない
食べてくれないにも理由はさまざま…
- スプーンを口から押し出してしまう場合
➡︎離乳食のスタートがちょっと早かったかもしれません。 舌でスプーンを押し出すうちは、まだ赤ちゃんの準備が整っていないと思ってもう少しゆったり時期が来るのを待ちましょう! 無理に食べさせようとすると、お口にものを取り込む機能がうまく発達せず、「丸のみするクセ」につながることもあります。 - 食材によって食べ進まないものがある場合
➡︎赤ちゃんの舌から感じとる感覚はとても繊細です。はじめて口にする食感や味に過敏に反応し抵抗を示すこともしばしば。食べ進まない時は無理強いせず、食べてくれた分だけでまた違う日に試してみるなどするといいでしょう。 - 口からこぼしたり、うまく飲み込めない場合
➡︎離乳食を始めてすぐの赤ちゃんのお口の機能はもちろん未発達。上手にお口を閉じて飲み込むことも回を重ねるごとに上達していきます。ただし、お口に入れる量が多すぎたり、スプーンの大きさなどが合っていないとうまくお口に取り込むことができない場合もあります。確認してあげましょう。

スプーンを口から押し出しちゃうのは、いやだからじゃないんだよ!

月齢がそろそろだからと離乳食をスタートしようとしたものの
スプーンを口に入れるとベロで押し出してしまう…
実はこの反応には理由があります!
赤ちゃんには生まれてすぐから哺乳するために必要な「原始反射」というものが備わっています。
その中に「舌突出反射」(ぜつとっしゅつはんしゃ)があります。
舌突出反射:形のある物が舌に触れると、舌で物を押し返そうとする反射。 この反射は、誤飲や窒息を予防するという大切な役割を果たしています。 ただし、母親の乳首や哺乳びんの乳首が口に入ってもこの反射は起こりません。
この反射が消失すると「捕食」が可能となり離乳開始の目安となります。(大体5~6ヶ月頃)
もし、スプーンをベロで押し出す行動が見られたら、もう少しだけ離乳食スタートを待ってみましょう!
離乳食開始の頃はどんなスプーンを使えばいい?
離乳食初期は大人が食べさせてあげる時期。赤ちゃん自身がスプーンを持つことはないので、パパやママが扱いやすい持ち手の長いスプーンが適しています。 母乳やミルクしか飲まなかった赤ちゃんにとってスプーンの感触は初めての経験なので、唇に触れたときに抵抗を感じにくい滑らかなシリコン製がおすすめです。 赤ちゃんの唇にのせやすいように、先端の細いスプーンを選ぶのがポイント。また、すくう部分の幅は赤ちゃんの口の半分くらいで、離乳食を取り込みやすいように、ある程度浅めのモノがおすすめです。



3位:授乳とのバランスがわからない
離乳食を始めても、最初のうちはスプーン一杯くらいだったり、主な栄養源は母乳やミルクになります。
1回食の期間は授乳による栄養が90%を占めるといわれているので、離乳食をスタートしても食べた後は欲しがる分だけたっぷり授乳しましょう。
ただ、食事のリズムを作ることも大切なので、時間帯を決めてだらだら授乳することがないように気をつけましょう。離乳食が3回食になる頃には栄養は主に食事から摂ることになるのでお子さんの様子を見て授乳の割合も自然に減らしていかれるでしょう。
一回食を始めた頃 二回食へ移る頃

三回食へ移る頃(モグモグ期)

三回食(カミカミ期)

卒乳していない場合の完了期

歯みがきの習慣もしっかりつけていきましょう!