離乳後期(かみかみ)

よく食べてくれるけど、丸のみしています、このままでいい?
丸のみのクセがついてしまうと、一生もののクセになってしまうことも!
丸のみは胃腸に負担をかけるだけでなく、「噛む」ことによって得られる食事をしたことの満足感も得られにくくなり、将来的な肥満や生活習慣病の原因にもなります。
「かみかみ」ができないお子さんの多くは「もぐもぐ」も上手にできていないことが多いので、少し離乳食の形態を戻して、しっかりもぐもぐ食べが出来ているか確認してあげましょう。

葉もの野菜は必ず吐き出します、どうしたら食べてくれるようになる?
ぺらぺらの葉もの野菜は奥歯が生えそろっていない段階のお子さんにはとても食べにくい食材の一つです。
歯ぐきでしか噛んでいない時期にはまだ、葉もの野菜は食べられなくて当たり前!奥歯同士が生えそろって噛むようになれば吐き出すことも少なくなってくるでしょう。
お口の中を観察して、歯の生え方を確認してあげましょう。

手づかみ食べがいいと聞きますが、汚されるので保護者が与えています
手づかみ食べをさせるメリットはなんですか?
自分のお口に入る適量を学ぶことができます!
前歯が生えそろったこの時期は、噛みちぎる練習をするのに適した時期です。手先もだんだん器用になる時期なので、自分の手を使ってお口に食べ物を入れることをやりたがる時期でもあります。食べ物の触感を手と口をフル回転させて覚えていく時期とも言えるでしょう。
窒息してしまう可能性も?
一口の適切な大きさを知らずに育ってしまうと、多すぎる量をお口に入れて窒息してしまうなど、思わぬ危険に遭遇することも!大人が適量を常に口に運んであげるより、五感を刺激しながら本人の満足いくように食事を取らせてあげる経験もとても大切です。
気持ちや時間に余裕があるときは、ぜひ手づかみ食べも積極的にさせてあげましょう。

できればテレビなどは消して、食事に集中できるように「おいしいね!」「上手に食べられるようになったね!」など声をかけてあげながら家族で食卓を囲めるといいですね!
スプーンやフォークで食べる練習を始めたいです。おすすめのものはありますか?
スプーンやフォークを使い出すタイミングは
手づかみ食べをある程度経験して、手先が器用になってきた頃が始め時
また、手づかみ食べをする中で、自分の口に入る量を自然とわかっていることもとても大切です!
適切な一口量がわかっていいないと、スプーンやフォークでお口いっぱいに食べ物を入れてしまい窒息事故の原因などにつながることも。
お子さんがはじめて使うスプーンやフォークは
- 安全な材質かどうか
➡︎シリコン、プラスチック、木製などがあります。
ステンレス製はお口の中を傷つける可能性もありデビューの時にはあまり向いていないかも。 - 子どもが握りやすいかどうか
➡︎滑り止め加工や握りやすい太さ、形を選びましょう。
- 子どもが口に運びやすいかどうか
➡︎スプーンですくったり、フォークで刺したりもまだ不慣れ
さらにお口に運ぶ時にも落っことします。くぼみが少し深めだったり、フォークの先にギザギザがついているものなどが使いやすでしょう。




食事中気が散ります、集中できるようにするにはどうしたらいいですか?
離乳食後期くらいのお子さんの食事の集中力は10分~15分程度しか持ちません。
だらだら時間をかけて食べるより、飽きてしまっているようならば切り上げることも大事です。
食事の時の環境としては…
食事の時、足をしっかり地につけましょう。
食事の時、お子さんの姿勢はどうでしょう?
ハイチェアを使っているお子さんも多い幼児期こそ、正しい食事姿勢を整えてあげることは大切です。
少し工夫してみよう!

足が床につかず、ぶらぶらしていると上半身が安定せず、自由に腕が動かせなくなったり、犬食いのような癖がついてしまうことも。また、テーブルが低すぎても前かがみになって姿勢が悪くなります。足台の高さを調節できるハイチェアもたくさんありますが、ちょっとした微調整はコルクマットを活用したり、牛乳パックを活用したり工夫してみましょう。 足台だけでなく座面の深さなどもタオルを入れて調整してあげるといいでしょう。
おいしくご飯を食べられるように、しっかり体を動かしてお腹を空かせましょう!
運動量もどんどん増えていくこの時期、動いたら動いた分だけ食欲も増します。
体幹を鍛えるためにたくさん歩かせましょう。
もう歩ける年齢になっても、大人の都合で便利だからとお出かけのとき、いつまでもベビーカーを使っていると体幹の大きな筋肉の発達がうまくいかず、姿勢が悪くなり舌や口唇の位置も悪くなりお口の機能の発達が妨げられることにつながることも!

離乳食後期から完了期へステップアップのタイミングをチェックしてみよう
- 1日3食しっかり食べている
- 歯や歯ぐきで潰して食べることができている
- 自分でフォークやスプーンを使って食べようとする
- 犬歯(糸切り歯)や奥歯が生え始めてきた


