歯ブラシの選び方
お子さんが自分で歯磨きをはじめる時期
こどもが自分で歯磨きをはじめる時期、どんな時でしょうか。
こどもがスプーンなどを自分で使うようになり、また歯ブラシをしっかり持って自分の口の中に入れることができたら、こどもに自分で歯ブラシを持たせてみましょう。
こどもが「自分で歯磨きする習慣」を早い時期からつけることが大切です。
この時期は、まだ自分で上手に磨くことはできませんが、口に入れているだけであっても、自分で歯磨きさせることが大事です。
こどもが歯磨きしている間は見守り、終わったらほめてあげましょう。また、必ず仕上げ磨きをしてあげましょう。
歯ブラシを選ぶポイント
歯ブラシを選ぶポイントとして、知っておきたいのが「①ヘッド」「②ハンドル」「③ネック」です。
こども用の歯ブラシでも、商品によって少しづつパーツが違います。
お子さんの年齢や歯の生え方に合わせて、適切な歯ブラシ選ぶことが大事です。
●ヘッドの選び方
こどもの歯磨きをよくみてみると、口や歯が小さいのに対して、大きなヘッドの歯ブラシを使っているケースが多々あります。
最初は下の前歯から生えてくるのでヘッドの大きさは8ミリ程度が最適です。
その後、年齢とともに口や歯が成長してくるので定期的にサイズの見直しをしてください。
乳歯が生えそろってきたら16ミリ〜18ミリ程度(下の前歯4本分の幅)の歯ブラシを選びましょう。
● ハンドルの選び方
ハンドルの形には大きく分けて、持ち手の中央断面が楕円形と長方形の2種類があります。
こどもはしっかりと握ることができるだ円形のハンドルを選びましょう。
● ネックの選び方
1歳ぐらいのこどもは、ケガ防止対策をかんがえた歯ブラシを選ぶのも一つの方法です。
小さいうちは安心して歯ブラシができる形や材質のものを選んでください。
<口の中の怪我に注意>
小さいこどもが歯ブラシやおもちゃ、箸やペンなどの異物をくわえていて起こる口の中の怪我が増加傾向にあります。
年齢では1歳児が一番多く、4歳以下の発生件数が9割以上を占めています。
また、6歳ごろになり、永久歯である6歳臼歯が乳歯の奥に生えてきたら、奥までしっかりブラシが届くようネックの長さにはより気を使ってください。
最後は、仕上げ磨きをしてみましょう。
お子さん自身によるブラッシングは習慣をつけるためのもの。
実際には、お子さんはまだ自分自身でお口の中をきれいに磨くことはできません。
ですから、お母さん、お父さんによる「磨き」がとても重要になります。
毎日しっかり続けていきましょう。
● いつ頃から?
歯が生えてきたら歯磨きを開始します。
夜寝る前に、はじめは濡らしたガーゼでそっと拭くことから進めていくと良いでしょう。
●どんな姿勢で?
お母さんの膝の上に頭をのせるようにして寝かせ、頭の上の方から磨いていきます。
お子さんが大きくなってきたら、立たせて歯磨きを行っても良いでしょう。
●磨くポイントは?
むし歯になりやすいのは、上下の奥歯の「噛み合わせ部分」「上の前歯(裏側も丁寧に)」です。
この辺りを念入りにしっかりみがきましょう。
歯ブラシは軽い力で小さく動かして磨いていきます。毛先を歯の面にまっすぐ当て磨きましょう。
1ヶ所につき20回以上が目安です。
●嫌がらせないコツは?
お子さんに歯磨きを習慣づけるためには、黙って歯磨きするのではなく、話しかけたりしながら磨くと良いでしょう。
力が強すぎたり、歯ぐきに歯ブラシが当たったりしないように注意しましょう。
手早くみがき、終わったら褒めてあげましょう。
また、歯が生える前から歯ブラシを触らせたり噛ませたりすると、歯ブラシへの抵抗を減らせます。