お食事ツールについて①

スプーンを口から押し出すのはなぜ?
月齢がそろそろだからと離乳食をスタートしようとしたものの、スプーンを口に入れるとベロで押し出してしまうことありませんか?
離乳食開始の頃はどんなスプーンを使えばいい?
離乳食初期は大人が食べさせてあげる時期。赤ちゃん自身がスプーンを持つことはないので、パパやママが扱いやすい持ち手の長いスプーンが適しています。 母乳やミルクしか飲まなかった赤ちゃんにとってスプーンの感触は初めての経験なので、唇に触れたときに抵抗を感じにくい滑らかなシリコン製がおすすめです。 赤ちゃんの唇にのせやすいように、先端の細いスプーンを選ぶのがポイント。また、すくう部分の幅は赤ちゃんの口の半分くらいで、離乳食を取り込みやすいように、ある程度浅めのモノがおすすめです。



- Q スプーンのサイズはどう選んだらいいですか?
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A 赤ちゃんのお口の幅の3分の2くらいのもを選んであげると無理なくスプーンがお口に入り、取りこぼしも少なくなります。
水分の摂らせ方は哺乳瓶?コップから?スプーンから?
スプーンから上手に離乳食を取り込めるようになっていたら、麦茶や白湯などもスプーンから与えてあげられるでしょう。
コップを使って飲むことが自分でできるようになるのは8ヶ月ごろから。浅めのスプーンで上手に飲めるようになったら、深めのスプーン、レンゲ、お椀とステップアップしていきましょう。




哺乳瓶の次に使うものは何?
- Q 哺乳瓶から水分を摂ることがほとんどだった時期を経て離乳食が始まると、水分補給は何からさせればいいでしょう?
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A くれぐれも哺乳瓶に糖分の含まれた飲み物を入れて与えることはしないでください。
哺乳瓶の次のステップは、コップからの水分補給が主になります。ストロー付きのマグや、倒しても飲み物がこぼれないマグなど便利グッズは沢山ありますが、お子さんのお口の機能の成長発達のためにはコップから飲めるようになることはとても大切なステップです。
大人の都合でストロー飲みはキケン!?
飲みこぼして汚して欲しくないという保護者は多いはず。でも、コップ飲みの練習をせずにストロー飲みをしてしまうと口唇を閉じて飲み込むという機能の練習の機会が失われてしまうことも。おおよそ8か月頃からはコップ飲みの練習を始めていきましょう。
コップ飲みのポイント
- Q コップ飲みの習得方法は?
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A トライandエラーの経験がどうしても必要になります。
容器の縁を上下の口唇で挟み、上唇を水に触れるようにして容器を傾けていく。コップを傾ける程度(どれくらい傾けたらこぼれてしまうか)は、水が触れた上唇から感覚情報が腕に伝わることで分かるようになり、学習していきます。8か月頃から練習を開始すると、だいたい1歳ごろ (立てるようになる頃)には片手でコップを持てるようになってきます。
どんなコップを選ぶといい?
上下の唇でコップのふちを挟むので、あまり分厚いものはお勧めできません。小さな手にも持ちやすいものや初めのうちは取っ手のついたものもお子さんに扱いやすいでしょう。

ストロー飲みの時は、ここに注意して!!
- 上下の口唇のみでストローを挟んでいるかチェック!
➡︎お口を閉じているか確認しましょう
- 歯でストローを支えたりしない
➡︎歯で支えている時、お口は開いていませんか?
- ストローを噛んだり舌の中央まで入れたりしない
➡︎舌の感覚や運動機能の発達を妨げてしまいます
- 舌を出してその上にストローを乗せない

哺乳期の赤ちゃん以外はお口が閉じた状態で「飲む」動作がおこなわれます。
お口が開いたままや、ベロが見える状態で飲み込んでいる場合、将来、歯並びや噛み合わせに影響を及ぼすことがあります。
正しい飲み込み方ができているかも気にしてあげられるといいですね!