離乳初期(ごっくん)

順調だったのに急に食べなくなった、なぜ?
初期のうちは一つの食材を数日に分けて慣らしていくので、はじめて食べる味や舌触りに戸惑っているのかもしれません。焦らず、「そんな日もある!」と無理強いはせず、たっぷり授乳してまた翌日に挑戦してみましょう。
初めてのものを食べるときは、何かあった場合に受診できるように平日の日中などにチャレンジすることも忘れずに!
水分の摂らせ方は哺乳瓶?コップから?スプーンから?
スプーンから上手に離乳食を取り込めるようになっていたら、麦茶や白湯などもスプーンから与えてあげられるでしょう。
コップを使って飲むことが自分でできるようになるのは8ヶ月ごろから。浅めのスプーンで上手に飲めるようになったら、深めのスプーン、レンゲ、お椀とステップアップしていきましょう。




哺乳瓶の次に使うものは何?
- Q 哺乳瓶から水分を摂ることがほとんどだった時期を経て離乳食が始まると、水分補給は何からさせればいいでしょう?
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A くれぐれも哺乳瓶に糖分の含まれた飲み物を入れて与えることはしないでください。
哺乳瓶の次のステップは、コップからの水分補給が主になります。ストロー付きのマグや、倒しても飲み物がこぼれないマグなど便利グッズは沢山ありますが、お子さんのお口の機能の成長発達のためにはコップから飲めるようになることはとても大切なステップです。
大人の都合でストロー飲みはキケン!?
飲みこぼして汚して欲しくないという保護者は多いはず。でも、コップ飲みの練習をせずにストロー飲みをしてしまうと口唇を閉じて飲み込むという機能の練習の機会が失われてしまうことも。おおよそ8か月頃からはコップ飲みの練習を始めていきましょう。
コップ飲みのポイント
- Q コップ飲みの習得方法は?
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A トライandエラーの経験がどうしても必要になります。
容器の縁を上下の口唇で挟み、上唇を水に触れるようにして容器を傾けていく。コップを傾ける程度(どれくらい傾けたらこぼれてしまうか)は、水が触れた上唇から感覚情報が腕に伝わることで分かるようになり、学習していきます。8か月頃から練習を開始すると、だいたい1歳ごろ (立てるようになる頃)には片手でコップを持てるようになってきます。
どんなコップを選ぶといい?
上下の唇でコップのふちを挟むので、あまり分厚いものはお勧めできません。小さな手にも持ちやすいものや初めのうちは取っ手のついたものもお子さんに扱いやすいでしょう。

ストロー飲みの時は、ここに注意して!!
- 上下の口唇のみでストローを挟んでいるかチェック!
➡︎お口を閉じているか確認しましょう
- 歯でストローを支えたりしない
➡︎歯で支えている時、お口は開いていませんか?
- ストローを噛んだり舌の中央まで入れたりしない
➡︎舌の感覚や運動機能の発達を妨げてしまいます
- 舌を出してその上にストローを乗せない

哺乳期の赤ちゃん以外はお口が閉じた状態で「飲む」動作がおこなわれます。
お口が開いたままや、ベロが見える状態で飲み込んでいる場合、将来、歯並びや噛み合わせに影響を及ぼすことがあります。
正しい飲み込み方ができているかも気にしてあげられるといいですね!
いつ、中期食にすればいいの?
市販のベビーフードや離乳食に関する情報の中では「月齢」によって
離乳初期、離乳中期、離乳後期、離乳完了期と分けられていることが多い。
しかし!
月齢に沿ってステップアップすることには思わぬ落とし穴があるんです!

月齢表示の思わぬ落とし穴とは…
一般的な月齢表示はその月齢での平均的な歯の萌出本数、状態をもとに考えられています。
赤ちゃんの歯の生え方には個人差がとても大きく、平均的な生え方ではない場合も多くあります。
特に1歳半頃から3歳頃までの奥歯が生えてくる頃にはばらつきが非常に大きくなります。
食べることに、お口の中の状態=歯の本数、生え方は大きく関係しています。
月齢にとらわれず、お口の中をよーく観察することから、ステップアップのタイミングを図りましょう!!
離乳食初期から中期へステップアップのタイミングをチェックしてみよう!
- 「ごっくん」が上手にできている
- 1日2回、離乳食を食べている
- もっと食べたい!と意欲的
- 唇を閉じ、もぐもぐするような動きをする
- 下の前歯2本がしっかり生えてきた


多くの赤ちゃんは6~7ヶ月頃、下の前歯が2本生え揃います。 歯が生えることで、それまでお口の中から外まで自由に出し入れできていた舌の動きが制限されます。下の前歯にぶつかるようになった舌は上あごに収まるようになっていき、それにより舌と上あごで押しつぶして食べ物を食べることができるようになっていきます。
つまり…