離乳完了期

食べるのがはやいです。しっかり噛めているのか心配です。
- Q どうしたらモグモグ噛むようになりますか?
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A 完了期を迎えるまでの何処かの段階で、丸呑みするクセがいつの間にかついてしまったかもしれません。
奥歯がしっかり生え揃っていない状態=奥歯で食べ物をすり潰すことができない状態で、硬い食材を与えてしまうと噛むことができず、丸のみすることにつながります。お子さんのお口の中をチェックして奥歯(乳臼歯)が噛み合っているかみてあげましょう。
また、「カミカミごっくんするんだよ!」とお手本を保護者が見せながら声かけするのもとてもこの年齢のお子さんには有効です。
左右、どちら側でもしっかり噛んで食事が取れることは顎、お口の成長だけでなく、全身の健康につながるので子どものうちによく噛む習慣をつけさせてあげましょう。
- Q どんどん口に入れてしまいます。安全な食べ方、ありますか?
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A 近年、食べ物による窒息事故の報道などが相次ぎ子育て中のパパママの関心も高まっていますが、食べ方、食べさせ方、食べるときの姿勢などに気をつけないと楽しい食事やおやつの時間が悲しい時間になってしまうことも…
手づかみ食べを経験することで自分のお口にどれくらいの量の食べ物が一回で入るかを自ずと学ぶことができると言われています。
手づかみ食べをしてお口に入る量を知っていると、フォークやスプーン食べを始めた時にも、どんどんお口に運んでしまうことも少ないとされています。
介助するときも、お口に入れすぎることがないように量を確認しながら与えてあげましょう。
好き嫌いが出てきました、食べてくれるものだけを与えていればいいですか?
離乳食も進み、食べられる食材が増えてくるとよく聞こえてくるのが、好き嫌いや偏食についてのお悩みです。
まだまだ味覚形成の初めの段階なので、「この子はこれが苦手!」「嫌がって食べないから食べさせなくていいや!」と食事から排除してしまうのは控えましょう。
好き嫌いの原因がどこにあるのか、探ってみることはとても大切です。
- 同じ食材でも調理の仕方を変えれば食べる
➡︎それは「噛みづらい、飲み込みづらい」などが原因かも!?
- 今まで食べていたのに、突然受け付けなくなった
➡︎子どもの食べ物とその時の経験、環境などの記憶は大人の想像以上。その食べ物で、何か嫌なことを思い出してしまい食べられなくなっている場合もあります。(食べた後にお腹が痛くなった。怒られた。など)
少し年齢が上がったら…
- 野菜の場合
➡︎新鮮なものが手に入れば用意し、色や触りごごちなどを食べる前に一緒に観察する。家庭菜園などで育てられるものなら自分たちで育てて収穫してみるのもいい経験に!
自分で育てた野菜は美味しく食べてくれることが多いです。
離乳完了期から幼児食へステップアップのタイミングをチェックしてみよう
- 1日3食しっかり食べている
- 奥歯が生えそろい、歯と歯で噛むことができている
- スプーンやフォークを使い、自分で食事をとれる
- かみごたえのあるものをしっかり噛んで食べられる

乳歯20本が全て生えそろう時期は個人差が大きく、大体2歳過ぎから3歳頃です。
歯と歯がしっかり噛み合うことで、離乳食ではなく大人が食べる硬さと同じような形状のさまざまな食材を食べることが可能になっていきます。「よく噛まない」「口から出す」「ちらかし食い」「あそび食い」などがある場合は、しっかり歯と歯で噛めているかのチェックをしてみましょう!
また、全身の発達としては歩行が安定してくる頃がちょうど乳歯列の完成時期に当たるとも言われています。